坐位における頸部の按摩(10分)

注釈がある場合を除き、以下共通の事項とする。
1.髪の毛や皮膚に直接触れないように手ぬぐいを用いて施術する。
2.全ての手技は2回ずつ行う。
3.支えの手は、頭頂部に置く。
4.母指揉捏は線状で、手根揉捏・四指揉捏は輪状で行う。

1 後頸部の手掌軽擦法

手ぬぐいは頭頂部から後頸部に垂らし、左手で頭頂部を固定。右手で外後頭隆起から第7頸椎棘突起を超えるまで軽擦する。

2 後正中線上の四指揉捏

左手で頭頂部を固定、右手でF門(あもん)穴から第7頸椎棘突起の直上まで行う。
F門(あもん)穴:後頭骨の下方で、第2頸椎棘突起上方の陥凹部。

以下、右側の頸部の施術を行う場合。

3 側頸部の手掌軽擦法

手ぬぐいは頭頂部から右上腕に垂らし、左手で頭頂部を固定。右手で乳様突起から肩峰を超えるまで軽擦する。このとき、手ぬぐいが耳にかからないよう注意する。

4 後頭骨下縁の母指圧迫法

左手で頭頂部を支持する。右手母指でF門(あもん)穴、天柱穴、風池穴、完骨穴の4カ所を圧迫する。四指は右上方に向ける。圧の方向は反対側の目に向けるよう意識する。
天柱穴:F門穴の外方で、僧帽筋の外縁
風池穴:後頭骨の下方で胸鎖乳突筋と僧帽筋起始部の間の陥凹部
完骨穴:乳様突起の後下方、陥凹部

5 後頭骨下縁の母指揉捏法

患者の肢位は4と同様。右手母指でF門穴、天柱穴、風池穴、完骨穴を通る線上に揉捏する。揉捏の方向は後頭骨下縁に対して平行に動かす。

6 後頸部・側頸部の母指揉捏法

☆右手は頭頂部に置き、揉捏は左手で行う。
(1)天柱穴から僧帽筋に沿って下方へ、第7頸椎棘突起の高さまで
(第1線)。
(2)風池穴から下方へ、第7頸椎棘突起の高さまで(第2線)。
(3)完骨穴から下方へ、第6頸椎の高さまで(第3線)。

7 胸鎖乳突筋の四指揉捏法

左手は頭頂部。右手で乳様突起下部から胸鎖乳突筋に沿って鎖骨の内端まで行う。

8 胸鎖乳突筋の二指把握揉捏法

支えの手、経路は7に同じ。示指を曲げ、母指と示指の間で胸鎖乳突筋を把握し輪状に揉捏する。

※ここで反対側の頸部に対して3〜8の施術を行う。

9 頸部後側の把握揉捏

左手は頭頂部で固定。右手で後頸部を把握し、F門穴から下方に3・4カ所揉捏する。

10 ネーゲリーの伸頭法

左右の手掌全体で側頭部を支持し(耳を塞がないよう注意する)、左右母指は風池穴に置く。そのまま、母指で上方に圧迫・牽引する。漸増漸減圧になるよう意識する。

11 最初の軽擦法


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