腹臥位における背腰部の按摩(20分)

注釈がある場合を除き、以下共通の事項とする。
1.術者は患者の左側に位置する。殿部の外側で右立ち膝となり、左足は足底を畳につける。
2.右を施術する場合、支えの手(左手)は肩甲骨または腰部におく。
3.全ての手技は2回ずつ行い、片側を2回行ったら反対側を行う。
4.母指揉捏は基本的に全て線状で行うが、輪状でもできるよう練習をしておく。手根揉捏は全て輪状で行う。

1 腰部全体の手掌軽擦法

(1)脊柱両側に両手掌を揃え、第7胸椎(肩甲骨下角)の高さから仙骨上部まで。
(2)第7胸椎の高さから下方へ行き、腰椎部で指先を外へ向け、側腹部まで。

2 骨盤と肩関節後面の同時性手掌圧迫法

右手掌で左腸骨上部を、左手掌で右肩関節後部を同時に圧迫する(背筋のストレッチ)。手を入れ替えて反対側も行う。

3 腰部第1線の両母指揉捏法

両側の脊柱起立筋の筋腹に母指をあて、第7胸椎から第2仙椎付近まで。
☆左右の母指が協調して、右・または左に動くよう練習する。

4 腰部第1線・第2線の母指揉捏法

(1)脊柱起立筋の筋腹に沿って、第7胸椎から、第2仙椎の高さまで(第1線)。
(2)脊柱起立筋の外縁に沿って、第12胸椎から、腸骨稜上縁の高さまで(第2線)。

5 腰部全体の手根揉捏法

脊柱起立筋の筋腹に手根をあて、第7胸椎から腸骨稜上縁の高さまで。
☆この手技では、脊柱起立筋・広背筋をなるべく広く大きく動かすことを意識する。

6 腰部外側のろとう揉捏法

術者は患者の右方向に向く。左手掌は右手背に重ねる。右手根を左腰部外側におき、左脊柱起立筋を手根で押すように、右脊柱起立筋を四指で引っ張るように揉捏する(船の艪をこぐように)。

7 腰部第1線・第2線の両母指圧迫法

(1)両側の脊柱起立筋の筋腹に母指をあて、第7胸椎から第2仙椎付近まで(第1線)。
(2)両側脊柱起立筋の外縁に母指をあて、第12胸椎から腸骨稜上縁の高さまで。両母指で挟むように行う(第2線)。
☆圧迫は漸増漸減圧になるよう、また患者の呼吸を意識して行う。患者によって、軽度・中程度・最強、それぞれの圧迫ができるよう練習しておく。

8 腰部正中線の手掌圧迫法

左手掌を右手背に重ね、第7胸椎付近の棘突起にあてる。そこから、第2仙椎付近まで圧迫する。

9 叩打法・曲手

☆基本的には肩背部と同様の手技。背腰部特有の叩打としては拍打がある。

10 最初の手掌軽擦法


トップページへ