◎血漿蛋白にはアルブミン、グロブリン、フィブリノーゲンがある。
(1)アルブミン
◎血漿蛋白の中で、最も多い。
◎細胞にアミノ酸を供給する。
◎血漿の膠質浸透圧を維持する。
(2)γ−グロブリン
◎抗体として働く。
(3)フィブリノーゲン(線維素原)
◎血液凝固に関与する。
◎重炭酸塩やリン酸塩などがある。
(1)構成成分
◎ヘムという鉄とグロビンという蛋白質で構成される。
(2)作用
◎酸素と炭酸ガスを運搬する。
◎血液pHの緩衝作用がある。
(1)酸素不足…腎臓からエリスロポイエチンが分泌される。
(2)抗貧血ビタミン…ビタミンB12や葉酸は貧血を防止する。
(1)食作用と遊走作用
@好中球
◎遊走速度が最も速く、食作用が盛んである。
◎最も数が多い。
◎炎症の初期に現れ、小食細胞ともいわれる。
A単球
◎炎症の慢性期に現れ、大食細胞ともいわれる。
◎組織中に出たものをマクロファージという。
(2)免疫機能
@T細胞(Tリンパ球)はリンフォカインを放出し、細胞性免疫を担当する。
AB細胞(Bリンパ球)は抗体を産生し、体液性免疫を担当する。
◎無核の細胞で止血作用を持つ。
◎血液凝固には血小板、フィブリノーゲン、カルシウムイオンが関与する。
◎トロンボプラスチン生成→トロンビン生成→フィブリン生成の過程で凝固が起こる。
[血液型、凝集原、凝集素の順に記す]
◎A型…A、 β
◎B型…B、 α
◎AB型…AとB、 なし
◎O型…なし、 αとβ
◎左心室→動脈→体組織→静脈→右心房
◎右心室→肺動脈→肺組織→肺静脈→左心房
※肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血が流れる。
@冠状血管…5%
A脳…15%
B肝臓…26%
C腎臓…25%
D骨格筋…17%
E骨、皮膚、その他…12%
(1)自動能…特殊心筋でできた刺激伝導系によって自動的に収縮が起こる。
◎刺激伝導系…洞房結節(ペースメーカー)→心房→房室結節→ヒス束→左脚と右脚→プルキンエ線維(心室全体)
(2)スターリングの法則
◎心筋は伸展の度合いに応じて収縮力が変化する。
(3)機能的合胞体…心筋細胞は互いにギャップジャンクションによって結合されている。
◎等容性収縮期→駆出期→等容性弛緩期→充満期の順に進む。
(1)等容性収縮期
◎動脈弁と房室弁は共に閉鎖している。
◎心室内容積は一定で、内圧が上昇する。
(2)駆出期
◎動脈弁が開き、血液が動脈内に駆出される。
◎最高血圧を示す
(3)等容性弛緩期
◎房室弁と動脈弁は共に閉鎖している。
◎心室内容積は一定で、内圧は低下する。
(4)充満期(流入期)
◎房室弁が開き、血液が心室内に流入する。
◎最低血圧を示す
(1)第1心音
◎収縮期の始まりに聞こえる低くて長い音である。
◎心尖部で聴取される。
◎房室弁の閉鎖音、心筋の収縮音、動脈内の血流音である。
(2)第2心音
◎拡張期の始まりに聞こえる高くて短い音である。
◎心底部で聴取される。
◎大動脈弁や肺動脈弁の閉鎖音である。
◎P波…心房の興奮
◎QRS波…心室の興奮
◎T波…心室の興奮消退
◎交感神経が促進し、副交感神経(迷走神経)が抑制する。
(1)血管の構造
◎毛細血管は一層の内皮細胞からなり、ガス交換や物質交換が行われる。
◎その他の血管は外膜、中膜、内膜の3層構造である。
◎動脈は壁が厚く、弾力性に富む。
◎静脈は壁が薄く、伸展性に富む。
(2)抵抗血管と容量血管
◎抵抗血管は細動脈で、交感神経の分布が密である。
◎容量血管は静脈で、伸展性があり、血液を多く貯蔵する。
(1)血圧の種類
@最高血圧…心臓の収縮期血圧で最大血圧ともいう。
A最低血圧…心臓の拡張期血圧で最小血圧ともいう。
B脈圧…最高血圧と最低血圧の差である。
C平均血圧…
◎1心周期のすべての血圧の変動を平均したものである。
◎最低血圧(拡張期血圧)に脈圧の1/3を加えた値に近い。
(2)血圧を上げる因子
@心拍出量の増加
A末梢血管抵抗の増加(血管断面積の減少)
B動脈壁の弾力性の低下
C全血液量の増加
D血液の粘性の増加
◎収縮物質…セロトニン、ノルアドレナリン
◎拡張物質…炭酸ガス、乳酸、アデノシン、ヒスタミン、ブラジキニン
(1)過剰な間質液の吸収
(2)侵入した異物の除去(リンパ節の食作用)
(3)リンパ球の生成