@水分量を調節し、体液量を一定に保つ。
A電解質量を調節し、浸透圧を一定に保つ。
B水素イオン量を調節し、pHを一定に保つ。
C不要物質を除去し、有用物質を保持する。
◎尿路…ネフロン→腎盂→尿管→膀胱→尿道
◎ネフロンは腎小体と尿細管からなる。
◎腎小体は糸球体とボーマン嚢からなる。
◎血液は糸球体で濾過され原尿となり、尿細管で再吸収と分泌が行われ尿となる。
(1)腎血流量
◎糸球体に流入する血液量で、1.2リットル/分である。
(2)腎血漿流量
◎腎臓に流入する血漿量で、600ml/分である。
(3)糸球体濾過量
◎125ml/分である。
◎腎血漿流量の20%で、180リットル/日である。
(1)濾過のしくみ
◎有効濾過圧=糸球体血圧−血漿膠質浸透圧−ボーマン嚢内圧
(10mmHg = 45mmHg − 25mmHg − 10mmHg)
(2)濾過されないもの
◎血球、血漿蛋白、脂肪球
(3)濾過されるもの
◎水、電解質、尿素、ブドウ糖、クレアチニン、アミノ酸
(1)尿細管の区分
◎近位尿細管→ヘンレループ→遠位尿細管→集合管
(2)再吸収される物質(有用物質)
◎水、ナトリウムイオン、塩素イオン、重炭酸イオン、ブドウ糖、アミノ酸
(3)分泌される物質(不要物質)
◎pHの調節に関連してアンモニア、カリウムイオン、水素イオンが分泌される。
◎代謝産物としてクレアチニン、尿素が分泌される。
◎外来性物質としてパラアミノ馬尿酸が分泌される。
(4)水の再吸収
◎濾液(原尿)の99%が再吸収される。
◎60〜70%は近位尿細管で、残りは遠位尿細管と集合管で再吸収される。
◎バゾプレッシン…集合管における水の再吸収を促進する。
◎アルドステロン…遠位尿細管におけるナトリウムイオンの再吸収を促進する。
(5)ブドウ糖の再吸収
◎ブドウ糖は近位尿細管で100%近く再吸収される。
(1)濾過のみ行われ、再吸収も分泌も行われない物質
◎糸球体濾過量に等しい(イヌリン)。
(2)濾過と分泌が行われる物質
◎腎血漿流量に等しい(パラアミノ馬尿酸)。
(3)濾過と等しい量の再吸収が行われる物質
◎0になる(ブドウ糖)。
◎尿素、尿酸などの窒素代謝産物を含む。
◎環境により組成は大きく変化する。
(1)膀胱と尿道の支配神経
◎交感神経(下腹神経)は排尿筋を弛緩し、内尿道括約筋を収縮し、蓄尿に働く。
◎副交感神経(骨盤神経)は排尿筋を収縮し、内尿道括約筋を弛緩し、排尿促進に働く。
◎外尿道括約筋は体性神経(陰部神経)に支配され、収縮は随意的に行われる。
(2)蓄尿・排尿反射
◎蓄尿中枢…腰仙髄にある。
◎排尿促進中枢…橋にある。
◎尿意…膀胱内の尿量が150〜300mlになると感じる。
◎排尿…膀胱内の尿量が400mlになると、尿意を強く感じる。