①八綱とは陰、陽、表、裏、寒、熱、虚、実である。
②表裏は疾病の病位、寒熱は疾病の性質、虚実は正邪の盛衰を示し、陰陽はそれらの総綱である。
③表証では病邪が体表部にあり、悪寒、発熱などの症状を現す。
④裏証では病邪が体内深部にある。
⑤寒証では悪寒、悪風、顔面蒼白、手足の冷え、下痢などの症状が現れる。
⑥熱証では発熱、潮熱、口渇、顔面紅潮、五心煩熱、便秘などの症状が現れる。
⑦虚証とは正気が不足し、衰えた状態をいう。
⑧実証とは邪気の盛んな状態をいう。
①気虚とは正気の不足により、臓腑の機能が低下した状態である。
②気虚では結滞脈、消化不良、息切れなどの症状が現れる。
③気滞とは気の流れが停滞した状態で、脹満や疼痛を特徴とする。
④血虚とは血が不足した状態で、貧血のような症状が現れる。
⑤血とは血の流れが停滞した状態で、固定制の刺痛、出血、チアノーゼ、腫瘤などが現れる。
⑥津傷とは津液が不足した状態で、口渇、皮膚の乾燥、便秘などの脱水症状を現わす。
⑦水液停滞とは余分な津液が体内に溜まった状態で、浮腫などを起こす。